久保田 和之
研究テーマ
- 現代インド・ムンバイーの皮革製品産業
研究内容
- インド屈指の経済都市であるムンバイーがフィールドです。ムンバイーの中でも特に注目しているのがダーラーヴィーというアジア有数のスラムです。ここは単なるスラムではなく、革製品を始めとして、アパレル、刺繍、陶器などの工房がひしめいています。
工房の多くは一部屋で、規模こそ小さいですが、手の込んだ高級品などが作られており、海外に輸出されたり、国内の高級品を扱う小売店に卸されています。なぜスラムでそのようなことが生じているのか。その理由を革製品の持っている特質、職人、デザイナー、トレーダーといった関係性に加えて、海外・国内高級品市場の需要の動向、政府の諸政策、カースト制度の変容といった総合的視点から明らかにすることが研究目標です。
ダーラーヴィーのとある皮革製品工房