山田 奈緒美

山田 奈緒美

研究テーマ

    グルジアにおける宗教マイノリティーとしてのムスリムの生活実態

研究内容

    旧ソ連諸国においては、独立後、ナショナリズムと宗教の復興現象が顕著になったとされている。グルジアにおいても、国民の大多数が信仰するグルジア正教会が、公的な空間における発言力を強め、グルジア・ナショナリズムに取り込まれる形で独立後の国家建設に大きな影響を与えた。一方で、マイノリティーの立場におかれた各宗教団体は、財政的支援や宗教施設建設許可等に関して、グルジア正教会と同等の社会的地位を認められてこなかった。しかし、2010年代に入って、政府は、各宗教団体の扱いを平等にする政策を打ち出し始め、宗教共存という方針に転換させつつある。

    その過程で、グルジア正教徒と、宗教マイノリティー人口のうち最大の割合を占めるムスリムとの間で住民間の衝突がしばしば発生している。宗教マイノリティーとしてのムスリムが、正教会と強く結びついたグルジアという国家の中で、どのように生存基盤を確保しているのか。地域社会における彼らの生活実態に注目して、明らかにしていきたいと考えている。

山田

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