山本 健介

山本 健介

研究テーマ

    現代パレスチナをめぐる紛争と宗教:ユダヤ・イスラームの聖地における対立と共存

研究内容

    1970年代以降、中東地域では宗教復興が生じ、それによる大きな政治的・社会的変容がもたらされた。他の中東諸国におけるイスラーム復興主義の研究は、政治的側面・文化・社会的側面を中心に一定の研究蓄積があるが、パレスチナ問題における宗教復興の意味とその紛争への影響については、十分な関心が寄せられていない。とりわけ、宗教復興とともに活性化された聖なる場所をめぐる競合・対立の動態は、それが長年続く紛争の今後と和平の将来を左右する重要課題であるにもかかわらず、未開拓な研究分野となっている。

    私は、聖地をめぐる紛争のなかでも、イスラエル支配下にあるユダヤ・イスラーム共通の聖地を対象とし、イスラエルの政策とそれに対するパレスチナ人の抵抗運動を相補的に考察して、そこでの宗教間関係がいかなる形をとっているのかという点を明らかにしようと試みている。こうしたミクロなレベルでの実証研究を積み重ねることで、「現代パレスチナをめぐる紛争と宗教」という大きな話題にアプローチし、ひいては、中東地域のみならず、より一般的なレベルにおける「宗教と政治」、「宗教と紛争」をめぐる議論の発展に貢献したいと考えている。

山本

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